コツコツFP用語辞典
コツコツFP 用語辞典›金融資産運用

犯罪収益移転防止法

3級から

FP3級から出てくる用語です。2級・1級でも必要になります。

金融機関などの特定事業者に、口座開設等での取引時確認、記録保存、疑わしい取引の届出などを求める法律です。犯罪で得た資金の洗浄やテロ資金供与に金融サービスが使われるのを防ぎます。

取引時確認と記録保存

特定事業者に課される主な義務は次のとおりです。

本人確認を厳格にし、後から資金の流れを追跡できるよう記録を残すことで、犯罪収益の移転経路を断つ仕組みです。

取引時確認で確認する事項

確認する事項は、顧客が個人か法人かで変わります。

表:取引時確認の主な確認事項

本人特定事項+取引目的+職業(事業内容)のセットで確認する、と覚えます。本人特定事項は運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類で確認します。

なりすましの疑いがある取引などは「ハイリスク取引」として、通常より厳格な方法での確認が求められます。

疑わしい取引の届出

特定事業者は、受け取った財産が犯罪による収益である疑いなどがあるとき、行政庁へ疑わしい取引の届出をしなければなりません。

  • ・届出に顧客の同意は不要です
  • ・届出を行おうとしていることを、顧客やその関係者に漏らしてはいけません
  • ・届出の情報は警察庁(JAFIC)に集約され、捜査などに活用されます

「怪しいと思ったら本人に確認してから届け出る」という運用は、制度の趣旨に反します。顧客に知らせずに届け出る点が特徴です。

⚠️ 試験のひっかけポイント

  • ・

    取引時確認記録・取引記録の保存期間を5年とするひっかけに注意。原則7年

  • ・

    取引時確認は氏名だけを確認すればよいとするのは誤り。本人特定事項や取引目的などを確認する

  • ・

    すべての事業者へ一律に同じ義務を課す法律とするのは誤り。金融機関など法律上の特定事業者が中心

  • ・

    顧客保護のための適合性原則だけを定める法律と混同しない。主眼はマネー・ローンダリング等の防止

執筆・編集:コツコツFP編集部/編集長:Taro

内容の確認情報

最終内容確認日:2026.08.05

主な一次資料・確認先

  • 警察庁:警察庁JAFIC 犯罪収益移転防止法の概要
内容確認・法改正への対応方針を見る →

関連用語

  • 金融商品取引法
  • 金融サービス提供法
  • 消費者契約法
  • 個人情報保護法・著作権法
  • マネーストック統計
  • 主要な経済・物価指標
  • 景気動向指数
  • 名目金利・実質金利

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