コツコツFP用語辞典
コツコツFP 用語辞典›金融資産運用

名目金利・実質金利

2級から

FP2級から出てくる用語です。3級では覚えなくて大丈夫です。

どちらも金利の見方で、物価の変動(インフレ・デフレ)を考慮するかどうかで呼び方が変わります。

  • ・名目金利 …銀行の預金金利など、そのまま表示されている金利。
  • ・実質金利 …名目金利から物価上昇率(インフレ率)を差し引いた、実質的な価値の伸び率(名目金利-物価上昇率)。

物価が上がっている局面では、名目金利がプラスでも実質金利がマイナスになることがある点に注意です。

物価と金利は同じ方向に動く2級からひらく ▼とじる ▲

物価が継続的に上昇する局面では、市中金利は上昇しやすくなります。物価と金利は同じ方向に動きやすい、と覚えます。

理屈の中心は実質金利 ≒ 名目金利 − 期待インフレ率という関係です。物価上昇が見込まれると、その分を上乗せしないと実質的な手取りが目減りするため、名目金利には上昇圧力がかかります。さらに、インフレ局面では日本銀行も物価安定のため金融引締め(利上げ・売りオペ)に動くため、政策面からも金利は上がりやすくなります。

ただし名目金利は物価だけで決まるものではなく、資金需要の強さや金融政策などにも左右されます。単一の経路で必ずこうなる法則ではない点に注意しつつ、試験では物価上昇→金利上昇の方向で判断します。

金利差と為替の関係2級からひらく ▼とじる ▲

金利は為替の変動要因にもなります。基本は「お金は金利の高い通貨に流れる」で判定します。

  • ・日米の金利差が拡大(米国金利が上昇)→高金利のドルが買われ円安・米ドル高
  • ・海外投資家による日本国債の買いが増える→債券価格上昇→国内金利の低下要因

「米金利上昇で円高・ドル安」と方向を逆にする入替えが定番です。高金利通貨が買われる、という原則で判定できます。

実質金利は名目から物価上昇率を引く(数値例)2級からひらく ▼とじる ▲

実質金利は、名目金利から物価の上昇率を差し引いた「実質的な増え方」を表します。実質金利 ≒ 名目金利 − 期待インフレ率で概算できます。

表:名目金利が同じでも物価で変わる実質金利(名目金利1%の例)

名目金利が同じ1%でも、物価が上がるほど実質金利は小さく(マイナスにも)なり、物価が下がるほど実質金利は大きくなります。物価上昇局面では、名目金利がプラスでも実質金利はマイナスになりえます。

なお実質金利は物価だけで機械的に決まるわけではなく、この式はあくまで概算の関係として押さえます。

⚠️ 試験のひっかけポイント

  • ・

    「物価が継続的に上昇する局面では市中金利は低下しやすい」は誤り。物価と金利は同方向で、物価上昇は金利上昇要因

  • ・

    「日米の金利差が拡大(米国金利が上昇)すると円高・米ドル安」は誤り。高金利のドルが買われ円安・米ドル高要因

  • ・

    「実質金利は名目金利に物価上昇率を足したもの」は誤り。正しくは実質金利 ≒ 名目金利 − 期待インフレ率(物価上昇率は差し引く)

執筆・編集:コツコツFP編集部/編集長:Taro

内容の確認情報

主な一次資料・確認先

  • 日本銀行:統計
  • 金融庁:所管法令等
内容確認・法改正への対応方針を見る →

関連用語

  • マネーストック統計
  • 主要な経済・物価指標
  • 景気動向指数
  • 直接金融・間接金融
  • 日本投資者保護基金
  • 犯罪収益移転防止法
  • 金融サービス提供法
  • 消費者契約法

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