損害保険の保険金額(契約した金額)と保険価額(実際の価値)のバランスを表す言葉です。
- ・一部保険…保険金額が保険価額を下回っている状態。損害額がそのまま満額支払われず、割合に応じて減額される「比例てん補」が働く。
- ・全部保険…保険金額=保険価額。損害額がそのまま支払われる。
- ・超過保険…保険金額が保険価額を上回っている状態。超えた分の保険金は支払われない。
「保険金額と保険価額、どちらが大きいか」で3つの状態が決まる、と整理すると覚えやすいです。
FP3級から出てくる用語です。2級・1級でも必要になります。
損害保険の保険金額(契約した金額)と保険価額(実際の価値)のバランスを表す言葉です。
「保険金額と保険価額、どちらが大きいか」で3つの状態が決まる、と整理すると覚えやすいです。
損害保険では、保険金額(契約で決めた支払いの上限額)と保険価額(保険の対象そのものの時価・実際の価値)の大小で、契約の状態が3つに分かれます。
表:保険金額と保険価額の大小別の契約区分(全部・一部・超過保険)
この2つの用語の取り違えが失点の元なので、まずどちらが大きいかを確認します。
一部保険(保険金額<保険価額)では、契約により、損害額がそのまま満額支払われず割合に応じて削減される「比例てん補」が働くことがあります。支払方式は契約によりますが、付保割合80%を条件とする契約では計算式は次のとおりです。
保険金 = 損害額 × 保険金額 ÷(保険価額 × 80%)
計算例①:保険価額2,000万円・保険金額1,200万円の建物に、損害800万円が生じた場合。
計算例②:保険価額2,000万円・保険金額1,500万円・損害800万円の場合。
80%は付保割合の代表例なので、設問で示された付保割合をそのまま当てはめます。保険金額が保険価額の80%以上あれば比例てん補で削減されない契約のほか、保険金額を上限に実損額を支払う新価実損払方式の契約もあります。
保険金額が保険価額を上回る超過保険でも、支払いは実際の損害額まで(実損てん補)です。保険価額を超える保険金は支払われません(利得は許されない=利得禁止の原則)。
保険金額=保険価額の全部保険では、損害額が全額(保険金額を上限に)支払われます。
「保険金額が保険価額を上回る契約を一部保険という」は誤り。金額が価額を上回るのは超過保険。一部保険は金額<価額
一部保険で「損害額がそのまま全額支払われる」は誤り。保険金額の割合に応じて削減(比例てん補)される
比例てん補の計算で分母の付保割合(80%など)を落とすと誤答(例:800×12÷20=480万円)。付保割合は契約により異なるので、設問で示された式・割合をそのまま忠実に当てはめる
「超過保険なら保険価額を超える保険金がもらえる」は誤り。支払いは実際の損害額まで(利得禁止の原則)
保険金額(契約上の支払限度)と保険価額(対象物の評価額)の用語の取り違えに注意
主な一次資料・確認先
一部保険・比例てん補・超過保険を、問題で身につける
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