どちらも配当(会社が株主に配るお金)に関するものさしですが、見ている先が違います。
- ・配当利回り…株価に対して1年でどれだけ配当をもらえるかという、投資家の受け取り効率。
- ・配当性向…会社が稼いだ利益のうち、どれだけを配当に回したかという、会社の配り方の姿勢。
「もらう側の効率」と「配る側の方針」の違い、とイメージするとよいです。
FP3級から出てくる用語です。2級・1級でも必要になります。
どちらも配当(会社が株主に配るお金)に関するものさしですが、見ている先が違います。
「もらう側の効率」と「配る側の方針」の違い、とイメージするとよいです。
配当利回り = 1株当たり年間配当金 ÷ 株価 × 100
投資したお金(株価)に対して、1年でどれだけ配当を受け取れるかを示します。
計算例①:年間配当金総額50億円・発行済株式数1億株・株価2,500円。
1株当たり配当金 = 50億円 ÷ 1億株 = 50円
配当利回り = 50円 ÷ 2,500円 × 100 = 2.00%
計算例②:1株当たり配当金50円・株価2,000円。
株価が下落すると(配当額が同じなら)配当利回りは上昇します。「利回り上昇=好材料」とは限らない点に注意します。
配当性向 = 配当金総額 ÷ 当期純利益 × 100
稼いだ利益のうち、どれだけを株主への配当に回したかを示します。
計算例:当期純利益75億円・年間配当金総額30億円なら
(残り60%は内部留保)
当期純利益400億円・配当金総額100億円なら
内部留保率 = 1 − 配当性向
配当性向が低いことは必ずしも悪くなく、内部留保を成長投資に回しているという見方もできます。
名前が似ていますが、割る相手(分母)がまったく違います。
表:配当利回りと配当性向の計算式・分母の比較
配当利回りは「もらう側の効率(投資額に対する配当)」、配当性向は「配る側の方針(利益に対する配当)」です。問題文に純利益と株価の両方が載っていても、利回りは株価だけ・性向は純利益だけを使います。
「配当利回り=1株当たり配当金 ÷ 当期純利益」は誤り。配当利回りの分母は株価(純利益で割るのは配当性向)
「配当性向=1株当たり配当金 ÷ 株価」は誤り。配当性向の分母は当期純利益(株価で割るのは配当利回り)
配当利回り2.0%・株価2,500円の1株当たり配当金を「2,500円 × 2.0%=125円」とするのは誤り。正しくは50円
「配当性向が低い=株主軽視のダメな会社」と言い切るのは誤り。1 − 配当性向=内部留保率で、成長投資に回しているとも読める
主な一次資料・確認先
配当利回りと配当性向を、問題で身につける
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