債券に投資したお金が1年あたり何%で増えるかを表す割合です。受け取る利子だけでなく、買った値段と満期に戻る額との差(値上がり・値下がり分)も含めて、投資全体の効率をならして示します。
表面の利子だけでなく買値も考えたトータルのもうけ率、とイメージするとよいです。債券を比べるときの基本のものさしになります。
FP3級から出てくる用語です。2級・1級でも必要になります。
債券に投資したお金が1年あたり何%で増えるかを表す割合です。受け取る利子だけでなく、買った値段と満期に戻る額との差(値上がり・値下がり分)も含めて、投資全体の効率をならして示します。
表面の利子だけでなく買値も考えたトータルのもうけ率、とイメージするとよいです。債券を比べるときの基本のものさしになります。
債券の利回りは「いつ買うか」×「いつ手放すか」の2軸で名前が決まります。
表:債券の利回り4種の算定場面・対象の比較
直接利回りだけは性格が違い、償還差損益を含めず、年間利息を購入価格で割るだけです。
「新規発行を買って満期まで=応募者」「途中で買って満期まで=最終」「満期前に売る=所有期間」とタイミングで区別しましょう。
利回り計算は公式の丸暗記より、共通の手順で解くのが確実です。
計算例
前提:表面利率1.0%・残存4年・96円で購入した場合。
差益 =(100 − 96)÷ 4 = 1円、利息 = 1円
利回り = 合計2円 ÷ 96円 × 100 = 2.08%
オーバーパー(100円超)で買った場合は差損益がマイナスになり、符号ごと合算します。利回りを与えて購入単価を逆算させる問題も、同じ式をPについて解くだけです。
同じ将来キャッシュフローを受け取る債券なら、価格と最終利回りは逆方向に動きます。価格が下がると、固定された利息と額面償還額をより少ない投資額で受け取れるため、利回りは上昇します。価格が上がれば、その逆です。
信用リスクが高い債券では、投資家は危険を引き受ける対価として、より高い利回り(リスクプレミアム)を求めます。将来受け取る予定の利息と元本が同じなら、求められる利回りが上がるまで市場価格が下がります。つまり、信用リスク上昇 → 要求利回り上昇 → 価格下落とつながります。
なお、信用力・残存期間・表面利率が異なる債券どうしは条件が違うため、価格だけで利回りの高低は決まりません。BBB格相当以上が投資適格債、BB格相当以下が投機的格付債ですが、格付けは絶対的な安全性を保証するものではありません。
利回りと混同しやすい指標との違いを整理します。
表:表面利率・利回り・配当利回り・配当性向の比較(分母と対象)
表面利率2%の債券を98円で買えば、直接利回りは2÷98×100=約2.04%となり、表面利率より高くなります。
また2級では、表面利率が低いほど・残存期間が長いほどデュレーションは長くなり、割引債のデュレーションは残存期間と一致する、という論点も併せて問われます。
利回り計算で額面100円で割るのは誤り。割る数は必ず購入価格(発行価格)。100で割った値が誤答選択肢に必ず紛れ込む
途中売却の所有期間利回りで「残存期間」で割るのは誤り。割る年数は実際に保有した所有期間で、残存期間はダミーの数字
「直接利回りは償還差損益を含む」は誤り。直接利回りは年間利息のみを購入価格で割る。差損益まで含めるのは最終利回り
「同じ債券で価格が下落すると利回りも低下」は誤り。同一の債券なら価格と利回りは逆方向で、価格下落なら利回りは上昇する(条件の違う債券どうしの比較には当てはまらない)
「格付けが高い債券ほど利回りが高い」は誤り。格付けが高い(安全な)債券は価格が高く利回りは低い
配当利回りの分母を当期純利益とするのは誤り。配当利回りの分母は株価、純利益が分母なのは配当性向
債券の利回りを、問題で身につける
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