所得税は所得が多い人ほど高い税率がかかる仕組みで、これを超過累進税率といいます。ただし「増えた部分」ごとに段階的に高くなるため、そのまま計算すると手間がかかります。速算表は、その面倒な計算を一発で済ませるための早見表です。「所得が大きいほど税率が上がる」という考え方を、手早く計算する道具と捉えるとよいです。
動かして学ぶ課税所得を動かして、税率・控除額・実効税率の関係を見るひらくとじる
税率が上がっても、全部に高い税率はかからない
課税所得を動かすと、税額と実際の負担割合(実効税率)が出ます。
所得金額から所得控除を引いたあとの金額
- 課税所得金額
- 5,000,000円
- 適用される税率
- 20%
- 速算表の控除額
- 427,500円
- 所得税額
- 572,500円5,000,000円 × 20% − 427,500円
- 実効税率(負担割合)
- 11.5%税額 ÷ 課税所得
- 復興特別所得税を含む
- 584,523円所得税額 × 1.021
税率20%でも、実際の負担は11.5%。低い税率の部分が残るからです (速算表の控除額427,500円がその調整)。 境目の前後(329万円と331万円)で動かしても急に跳ね上がりません。
※課税所得金額に対する所得税のみの計算です。住民税(所得割は原則10%)や社会保険料は含みません。1,000円未満の端数処理は省略しています。