コツコツFP用語辞典
コツコツFP 用語辞典›ライフプランニング

老齢基礎年金

3級から

FP3級から出てくる用語です。2級・1級でも必要になります。

国民年金から支給される、すべての人に共通する老後の年金(1階部分)です。自営業者も会社員も専業主婦(夫)も、全員がこの土台の上に老後の生活設計を組み立てます。

受け取る条件は、受給資格期間(保険料を納めた期間+免除期間など)が10年以上あることです。原則65歳から受給が始まります。

年金額は「40年(480月)保険料を納めて満額」という積み上げ方式です。納めなかった月の分だけ満額から減っていくイメージです。そのため未納・免除・追納の扱いが年金額に直結し、試験でも計算問題の主役になります。

受給要件(受給資格期間10年・原則65歳)

老齢基礎年金を受け取るには、受給資格期間が10年以上必要です。受給資格期間は「保険料納付済期間+保険料免除期間+合算対象期間」の合計です。2017年8月に25年から10年に短縮されました。受給開始は原則65歳からです。

なお、老齢厚生年金は厚生年金保険の被保険者期間が1か月以上あり、老齢基礎年金の受給資格を満たせば支給されます(10年以上は不要)。

年金額の計算式(480月で満額・免除は×1/2)

年金額は40年(480月)納付で満額となり、納めた月数に応じて按分します。

老齢基礎年金額 = 満額 ×(保険料納付済月数 + 全額免除月数×1/2)÷ 480

計算例:満額847,300円・納付済420月・全額免除48月の場合。

分子=420+48×1/2=444月となり

847,300 × 444 ÷ 480 = 783,753円

(円未満四捨五入)

計算で押さえる点は3つです。

  • ・全額免除月数は×1/2で反映(国庫負担分が1/2あるため)
  • ・未納月数は分子に一切算入しない
  • ・分母は480月(40年)固定

満額は毎年度改定されるので、問題で与えられた値を使います。

期間の種類と年金額への反映

期間の種類によって、受給資格期間に入るか・年金額に反映されるかが異なります。

表:老齢基礎年金 期間の種類別(受給資格期間・年金額への反映)

「受給資格期間には入るが年金額には反映されない」(学生納付特例・納付猶予)と、「まったく反映されない」(未納)の違いを混同させるのが定番です。

産前産後期間の免除は例外で、追納しなくても納付済(1倍)として扱われます。

⚠️ 試験のひっかけポイント

  • ・

    受給資格期間を「25年以上」とするのは誤り。現行は10年以上(25年は旧制度)

  • ・

    全額免除月数を納付済と同じ1倍で足すのは誤り。全額免除は×1/2で反映する

  • ・

    未納月数を計算式の分子に入れるのは誤り。未納は受給資格期間にも年金額にも一切反映されない

  • ・

    「老齢厚生年金の受給には厚生年金の被保険者期間が10年以上必要」は誤り。1か月以上で足りる

  • ・

    「特別支給の老齢厚生年金は一律60歳から支給」は誤り。支給開始年齢は生年月日により段階的に引き上げられている

執筆・編集:コツコツFP編集部/編集長:Taro

内容の確認情報

主な一次資料・確認先

  • 日本年金機構:年金の制度・手続き
内容確認・法改正への対応方針を見る →

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