コツコツFP用語辞典
コツコツFP 用語辞典›ライフプランニング

老齢厚生年金

3級から

FP3級から出てくる用語です。2級・1級でも必要になります。

会社員・公務員が、老齢基礎年金の上乗せとして受け取る2階部分の年金です。1階(老齢基礎年金)が「全員一律の土台」なのに対し、2階は現役時代の給料(標準報酬)と加入期間に比例して増える「働きに応じた上乗せ」。本体はこの報酬比例部分です。

受け取るには、老齢基礎年金の受給資格期間(10年)を満たし、厚生年金の加入が1か月以上あること。原則65歳から支給されます。ただし生年月日によっては、65歳前から受け取れる「特別支給の老齢厚生年金」の対象になることもあります(こちらは厚年1年以上が要件)。

65歳からの年金は「本体+加算+オプション」で捉えると整理できます。

  • ・報酬比例部分…本体。給料と加入月数に比例して決まる。
  • ・経過的加算…1階に反映されない期間を穴埋めする加算。
  • ・加給年金…年下の配偶者などを養うときの「年金版の家族手当」。
  • ・在職老齢年金…働きながら受け取ると、給与と年金の合計額に応じて一部が支給停止。

受給要件

老齢厚生年金を受け取るには、老齢基礎年金の受給資格期間(10年)を満たすことに加えて、厚生年金保険の被保険者期間が1か月以上あることが必要です。原則65歳から支給されます。

「老齢厚生年金にも10年以上の加入が必要」と思いがちですが、10年はあくまで老齢基礎年金側の資格期間で、厚生年金は1か月でもあれば(基礎年金の資格を満たす限り)上乗せされます。

ここからFP2級で覚える範囲
報酬比例部分の計算式(2003年4月の総報酬制で式が2つに分かれる)2級からひらく ▼とじる ▲

本体である報酬比例部分は、2003年(平成15年)4月の総報酬制導入を境に式を2つに分けて足し合わせます。

報酬比例部分 =(A)+(B)

  • ・(A)2003年3月以前 = 平均標準報酬月額 × 7.125/1000 × その期間の月数
  • ・(B)2003年4月以後 = 平均標準報酬額 × 5.481/1000 × その期間の月数

表:老齢厚生年金 報酬比例部分の期間別 基礎額と乗率

計算例: (A)300,000円 × 7.125/1000 × 120ヶ月 = 256,500円 (B)400,000円 × 5.481/1000 × 300ヶ月 = 657,720円 合計 = 914,220円 ここでの「月数」は厚生年金の被保険者期間で、国民年金の480ヶ月とは別物です。

65歳からの老齢厚生年金の構成2級からひらく ▼とじる ▲

65歳からの老齢厚生年金は、本体に加算・オプションが乗る形で整理できます。

65歳からの老齢厚生年金 = 報酬比例部分(本体)+ 経過的加算 +(要件を満たせば)加給年金。

  • ・報酬比例部分…給料と加入月数に比例して決まる本体。
  • ・経過的加算…定額部分と老齢基礎年金の差を穴埋めする加算。
  • ・加給年金…年下の配偶者などを養うときに付く「年金版の家族手当」。

なお、働きながら受け取ると在職老齢年金の仕組みで、給与と年金の合計額に応じて報酬比例部分の一部が支給停止されることがあります。

⚠️ 試験のひっかけポイント

  • ・

    「老齢厚生年金の受給には厚生年金の被保険者期間が10年以上必要」は誤り。必要なのは1か月以上(10年は老齢基礎年金側の受給資格期間)

  • ・

    報酬比例部分を片方の乗率(5.481/1000)だけで全期間計算するのは誤り。2003年3月以前は7.125/1000、4月以後は5.481/1000を使い分ける

  • ・

    「平均標準報酬月額」と「平均標準報酬額」の取り違えに注意。2003年3月以前は賞与を含まない月額、4月以後は賞与を含む額

  • ・

    「老齢基礎年金の受給資格期間は25年以上」は誤り。現在は10年以上(25年は旧制度)

  • ・

    「特別支給の老齢厚生年金は生年月日にかかわらず一律60歳から支給」は誤り。支給開始年齢は生年月日により段階的に引き上げられている

執筆・編集:コツコツFP編集部/編集長:Taro

内容の確認情報

主な一次資料・確認先

  • 日本年金機構:年金の制度・手続き
内容確認・法改正への対応方針を見る →

関連用語

  • 国民年金の被保険者種別
  • 国民年金
  • マクロ経済スライド
  • 国民年金保険料の免除・猶予
  • 国民年金の任意加入
  • 老齢基礎年金
  • 老齢年金の繰上げ・繰下げ
  • 付加年金

アプリで解いて覚える

App Storeで無料コツコツ FP3級App Storeで無料コツコツ FP2級
コツコツFPについて詳しく見る →

読みもの

FP学習コラム読む →アプリのはなし準備中 →

老齢厚生年金を、問題で身につける

『コツコツ』は、この用語が出る一問一答から本試験レベルの問題まで“つい解いてしまう”学習アプリ。まちがえた問題は忘れかけた頃に自動でまた出るから、用語がちゃんと記憶に残ります。FP3級・FP2級、どちらも無料ではじめられます。

アプリについて詳しく見る →
App Storeで無料コツコツ FP3級
コツコツ FP3級をスマホで開くQRコードスマホで開く
App Storeで無料コツコツ FP2級
コツコツ FP2級をスマホで開くQRコードスマホで開く

本用語集は試験対策用の一般情報です。個別相談ではありません。詳細・編集方針

← 用語集の一覧へもどるライフプランニングの用語一覧コツコツFP(FP3級・2級の独学アプリ)FP学習コラムアプリのはなし(準備中)