コツコツFP用語辞典
コツコツFP 用語辞典›金融資産運用

為替ヘッジ

2級から

FP2級から出てくる用語です。3級では覚えなくて大丈夫です。

外貨で運用する商品で、為替の変動による損得の影響を打ち消すための備えのことです。円高になると外貨建て資産は円に戻したとき目減りしますが、ヘッジをかけておけばその揺れをあらかじめ抑えられます。

ただしヘッジには費用がかかります。「為替の値動きという不確実さに保険をかける仕組み」とイメージするとよいです。

為替ヘッジの手段と仕組み2級からひらく ▼とじる ▲

外貨建て資産を円に戻す際の為替レートをあらかじめ確定させておくことで、為替変動リスクを回避(ヘッジ)します。代表的な手段が為替先物予約で、将来円に交換するレートを前もって約束しておきます。円高が進んでも予約レートで交換できるのが利点です。

ただし予約レートには拘束されるため、円安が進んだ場合の利益も放棄することになります。

例:1ドル=150円で為替予約をした場合、決済時に1ドル=130円の円高でも150円で交換できます。逆に1ドル=170円の円安になっても、交換レートは150円のままです。「ヘッジ=リスクの回避」であって「リターンの増大」ではありません。

ヘッジの方向(現物と反対のポジション)2級からひらく ▼とじる ▲

ヘッジは現物と反対のポジションを取るのが大原則です。

  • ・すでに保有する現物の値下がりに備えるとき:売りヘッジ
  • ・これから買う現物の値上がりに備えるとき:買いヘッジ

株式ポートフォリオの値下がりに備えるなら、株価指数先物を売り建てます。現物が値下がりしても、先物の売りポジションの利益で損失を相殺できます。

「ヘッジあり・なし」の選び方とヘッジコストの正体2級からひらく ▼とじる ▲

ヘッジコストの正体は、主に2つの通貨の金利差です。金利の高い通貨建て資産に為替ヘッジをかけると、おおむね金利差に相当するコストがかかり、高金利のうまみはその分薄れます。

  • ・為替ヘッジあり:円高による目減りを抑えられるが、円安の利益も放棄し、ヘッジコストがかかる
  • ・為替ヘッジなし:為替差益を狙えるが、円高になると基準価額が下がる

同じ投資信託に「ヘッジあり」「ヘッジなし」の2コースがある場合、為替の見通しと引き受けられるリスクで選びます。ヘッジをかけても、投資対象そのものの値動き(株価や金利の変動)まで消えるわけではありません。

⚠️ 試験のひっかけポイント

  • ・

    「値下がりリスクに備えるヘッジは先物を買い建てる」は誤り。値下がり対策は売りヘッジ(売り建て)。方向の入替えが定番

  • ・

    「為替予約後に円安が進めば、そのレートを選んで利益を得られる」は誤り。予約レートに拘束されるため、有利な方向の変動の利益も放棄する

  • ・

    「為替ヘッジはリターンを増やす手段」は誤り。ヘッジはリスクの回避であり、ヘッジコストの分リターンは目減りする

  • ・

    為替変動の影響を抑える取引は為替ヘッジ。少額で大きな取引を行うレバレッジと混同しない

執筆・編集:コツコツFP編集部/編集長:Taro

内容の確認情報

最終内容確認日:2026.08.05

主な一次資料・確認先

  • 金融庁:所管法令等
内容確認・法改正への対応方針を見る →

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  • 為替(円高・円安)
  • TTS・TTB(為替手数料)
  • 外貨建て金融商品
  • 外貨建てMMF
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