どちらも金利の見方で、物価の変動(インフレ・デフレ)を考慮するかどうかで呼び方が変わります。
- ・名目金利 …銀行の預金金利など、そのまま表示されている金利。
- ・実質金利 …名目金利から物価上昇率(インフレ率)を差し引いた、実質的な価値の伸び率(名目金利-物価上昇率)。
物価が上がっている局面では、名目金利がプラスでも実質金利がマイナスになることがある点に注意です。
FP2級から出てくる用語です。3級では覚えなくて大丈夫です。
どちらも金利の見方で、物価の変動(インフレ・デフレ)を考慮するかどうかで呼び方が変わります。
物価が上がっている局面では、名目金利がプラスでも実質金利がマイナスになることがある点に注意です。
物価が継続的に上昇する局面では、市中金利は上昇しやすくなります。物価と金利は同じ方向に動きやすい、と覚えます。
理屈の中心は実質金利 ≒ 名目金利 − 期待インフレ率という関係です。物価上昇が見込まれると、その分を上乗せしないと実質的な手取りが目減りするため、名目金利には上昇圧力がかかります。さらに、インフレ局面では日本銀行も物価安定のため金融引締め(利上げ・売りオペ)に動くため、政策面からも金利は上がりやすくなります。
ただし名目金利は物価だけで決まるものではなく、資金需要の強さや金融政策などにも左右されます。単一の経路で必ずこうなる法則ではない点に注意しつつ、試験では物価上昇→金利上昇の方向で判断します。
金利は為替の変動要因にもなります。基本は「お金は金利の高い通貨に流れる」で判定します。
「米金利上昇で円高・ドル安」と方向を逆にする入替えが定番です。高金利通貨が買われる、という原則で判定できます。
実質金利は、名目金利から物価の上昇率を差し引いた「実質的な増え方」を表します。実質金利 ≒ 名目金利 − 期待インフレ率で概算できます。
表:名目金利が同じでも物価で変わる実質金利(名目金利1%の例)
名目金利が同じ1%でも、物価が上がるほど実質金利は小さく(マイナスにも)なり、物価が下がるほど実質金利は大きくなります。物価上昇局面では、名目金利がプラスでも実質金利はマイナスになりえます。
なお実質金利は物価だけで機械的に決まるわけではなく、この式はあくまで概算の関係として押さえます。
「物価が継続的に上昇する局面では市中金利は低下しやすい」は誤り。物価と金利は同方向で、物価上昇は金利上昇要因
「日米の金利差が拡大(米国金利が上昇)すると円高・米ドル安」は誤り。高金利のドルが買われ円安・米ドル高要因
「実質金利は名目金利に物価上昇率を足したもの」は誤り。正しくは実質金利 ≒ 名目金利 − 期待インフレ率(物価上昇率は差し引く)
名目金利・実質金利を、問題で身につける
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