コツコツFP用語辞典
コツコツFP 用語辞典›ライフプランニング

損益分岐点分析

2級から

FP2級から出てくる用語です。3級では覚えなくて大丈夫です。

利益も損失も出ないトントンになる売上高(損益分岐点)を求めて、会社の採算を見る分析です。ここを超えれば黒字、下回れば赤字という境目の売上を知る道具です。

ここからFP2級で覚える範囲2級からひらく ▼とじる ▲

計算式は次のとおりです。

損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率

限界利益率の式は次のとおりです。

限界利益率=限界利益÷売上高=(売上高−変動費)÷売上高です。

売上のうち変動費を差し引き、固定費や利益にまわせる割合を表します。「固定費を、1円の売上が生む取り分(限界利益率)で割り返す」と捉えると、式の意味がつかめます。

損益分岐点売上高の計算式2級からひらく ▼とじる ▲

変動費率と限界利益率を合計すると100%になります。売上を「変動費で消える部分」と「固定費や利益にまわせる部分」に分けているためです。

限界利益率が高いほど損益分岐点売上高は下がり、少ない売上で固定費を回収できます。反対に変動費率が上がると限界利益率が下がり、損益分岐点は上がります。

損益分岐点を下げる(採算を改善する)方法2級からひらく ▼とじる ▲

損益分岐点が下がると、少ない売上でも黒字になりやすく、採算が改善します。打ち手ごとの影響は次のとおりです。

  • ・固定費を削減:下がる(改善)
  • ・変動費率を引き上げる:上がる(悪化)
  • ・販売価格を引き下げる:上がる(悪化)

固定費を減らすと分子が小さくなり、損益分岐点売上高は下がります。逆に、変動費率アップや値下げは限界利益率を下げるため、損益分岐点を押し上げてしまいます。

損益分岐点比率2級からひらく ▼とじる ▲

損益分岐点比率=損益分岐点売上高÷実際の売上高で計算します。

この比率は低いほど不況抵抗力が高いと判断されます。実際の売上高に対して損益分岐点が低い位置にあるほど、売上が落ち込んでも赤字になりにくいためです。

⚠️ 試験のひっかけポイント

  • ・

    「変動費率を引き上げる」「販売価格を引き下げる」と損益分岐点が下がると出たら誤り。どちらも損益分岐点を押し上げる(悪化させる)。下げるには固定費の削減(または限界利益率の引上げ)

  • ・

    損益分岐点比率は「高いほど不況抵抗力が強い」と出たら誤り。低いほど不況抵抗力が高い

  • ・

    限界利益率を「変動費÷売上高」とすると誤り。正しくは(売上高−変動費)÷売上高=限界利益÷売上高。変動費率と限界利益率の合計が100%

  • ・

    損益分岐点売上高を「固定費×限界利益率」と出したら誤り。正しくは固定費÷限界利益率

執筆・編集:コツコツFP編集部/編集長:Taro

内容の確認情報

主な一次資料・確認先

  • 中小企業庁:金融支援
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