コツコツFP用語辞典
コツコツFP 用語辞典›相続・事業承継

遺留分に関する民法特例

2級から

FP2級から出てくる用語です。3級では覚えなくて大丈夫です。

経営承継円滑化法にもとづき、後継者が引き継いだ自社株式について、他の相続人の遺留分(最低保証の取り分)とのトラブルを防ぐための特例です。「後継者に自社株を集中させたいのに、遺留分の請求でバラバラになってしまう」という悩みに対応します。

2つの合意

  • ・除外合意…後継者が取得した自社株式を、遺留分を計算する基礎財産から除外する合意。あとから遺留分の対象にされません。
  • ・固定合意…自社株式の価額を合意した時点の価額に固定する合意。その後に株価が上がっても、上昇分は遺留分の計算に影響しません。

適用の手続き

  • ・現経営者の推定相続人全員および後継者の合意と、その書面が必要です。
  • ・さらに、経済産業大臣の確認と家庭裁判所の許可の両方が必要です。

ここが狙われる

  • ・「家庭裁判所の許可だけでよい」は誤り。経産大臣の確認+家裁の許可の両方が要ります。
  • ・事業承継税制(納税猶予)とは別の制度である点も区別しておきましょう。
ここからFP1級で覚える範囲
何のための特例か1級のみひらく ▼とじる ▲

自社株を後継者へ集中させると、会社経営は安定します。一方で、他の相続人から遺留分侵害額請求を受け、株式や金銭を渡さなければならないおそれがあります。そこで相続開始前に関係者が合意し、自社株を遺留分計算から外したり、評価額の上昇を計算へ反映させないようにします。

この特例が調整するのは遺留分の計算です。相続税・贈与税の納税を猶予する事業承継税制とは別制度なので、効果を混同しないようにします。

2つの合意(除外合意・固定合意)1級のみひらく ▼とじる ▲

遺留分に関する民法特例の2類型の内容は次のとおりです。

  • ・除外合意:後継者が取得した自社株式を、遺留分を計算する基礎財産から除外する。あとから遺留分の対象にされない
  • ・固定合意:自社株式の価額を合意した時点の価額に固定する。その後に株価が上がっても、上昇分は遺留分の計算に影響しない

「除外」は基礎財産から外すこと、「固定」は価額を止めること、と役割の違いで覚えます。

適用の手続き1級のみひらく ▼とじる ▲

適用を受けるには、次のすべてが必要です。

  • ・現経営者の推定相続人全員および後継者の合意と、その書面
  • ・経済産業大臣の確認
  • ・家庭裁判所の許可

経産大臣の確認と家裁の許可は両方そろって初めて効力を生じます。

⚠️ 試験のひっかけポイント

  • ・

    「家庭裁判所の許可のみで足り、経済産業大臣の確認は不要」は誤り。経産大臣の確認+家裁の許可の両方が必要

  • ・

    除外合意と固定合意の取り違えに注意。除外合意=基礎財産から除く/固定合意=価額を合意時点に固定

執筆・編集:コツコツFP編集部/編集長:Taro

内容の確認情報

主な一次資料・確認先

  • 国税庁:相続税・贈与税
  • 中小企業庁:事業承継
内容確認・法改正への対応方針を見る →

関連用語

  • 事業承継税制
  • 自社株の評価引下げ対策
  • 相続人の範囲と順位
  • 法定相続分
  • 代襲相続
  • 普通養子と特別養子
  • 相続の承認と放棄
  • 遺産分割の方法

アプリで解いて覚える

App Storeで無料コツコツ FP3級App Storeで無料コツコツ FP2級
コツコツFPについて詳しく見る →

読みもの

FP学習コラム読む →アプリのはなし準備中 →

遺留分に関する民法特例を、問題で身につける

『コツコツ』は、この用語が出る一問一答から本試験レベルの問題まで“つい解いてしまう”学習アプリ。まちがえた問題は忘れかけた頃に自動でまた出るから、用語がちゃんと記憶に残ります。FP3級・FP2級、どちらも無料ではじめられます。

アプリについて詳しく見る →
App Storeで無料コツコツ FP3級
コツコツ FP3級をスマホで開くQRコードスマホで開く
App Storeで無料コツコツ FP2級
コツコツ FP2級をスマホで開くQRコードスマホで開く

本用語集は試験対策用の一般情報です。個別相談ではありません。詳細・編集方針

← 用語集の一覧へもどる相続・事業承継の用語一覧コツコツFP(FP3級・2級の独学アプリ)FP学習コラムアプリのはなし(準備中)