コツコツFP用語辞典
コツコツFP 用語辞典›金融資産運用

景気動向指数

3級から

FP3級から出てくる用語です。2級・1級でも必要になります。

たくさんの経済データをまとめて、景気が今どちらへ向かっているかを1つの流れとして示す指標です。景気に先立って動くもの、一緒に動くもの、遅れて動くものを組み合わせて作られます。景気の山や谷、上向き・下向きの勢いを大づかみにつかむための、いわば景気の総合的な羅針盤と捉えるとよいです。

CIとDIの違い(現在はCI中心)

景気動向指数には2つの指数があり、この役割の入替えが最頻出です。

  • ・CI(コンポジット・インデックス):景気変動の大きさ・テンポ(量感)
  • ・DI(ディフュージョン・インデックス):各経済部門への波及度合い(方向性・割合)

かつてはDI中心の公表でしたが、景気変動の量感を測れるCI中心の公表に移行しました。覚え方は「Composite=合成→量がわかる」「Diffusion=波及・拡散→広がりの割合」です。「現在はDIを中心に公表」「CI=方向性のみ/DI=量感」と来たら誤りです。

先行・一致・遅行の3系列と採用指標

CI・DIとも先行・一致・遅行の3系列で構成されます。景気に対して早く動くか、同時か、遅れて動くかで分類します。

3系列の代表的な採用指標は次のとおりです。

  • ・先行系列:東証株価指数(TOPIX)、新規求人数、消費者態度指数、新設住宅着工床面積
  • ・一致系列:有効求人倍率、鉱工業生産指数
  • ・遅行系列:完全失業率、消費者物価指数、家計消費支出、法人税収入

特に雇用関連3指標の区別が核心です。

  • ・新規求人数=先行(会社がまず募集をかける)
  • ・有効求人倍率=一致(マッチングは景気と同時に進む)
  • ・完全失業率=遅行(結果として残る失業)

株価は投資家が将来を先読みするため先行系列です。

公表元と景気転換点の判定

景気動向指数は内閣府が毎月公表します(総務省ではありません)。雇用に特化した指標ではなく、幅広い経済指標を合成したものです。

景気の山・谷(転換点)の判定にはヒストリカルDIが用いられます。「転換点の判定に一致CIの水準をそのまま使う」は誤りです。

一致CIが上昇していれば景気拡張、低下していれば後退局面と判断します。

⚠️ 試験のひっかけポイント

  • ・

    「現在はDIを中心に公表」は誤り。現在はCI中心の公表(かつてはDI中心だった)

  • ・

    CIとDIの役割入替えが定番。CI=量感(大きさ・テンポ)/DI=波及度(方向性)

  • ・

    「有効求人倍率は先行系列(または遅行系列)」は誤り。有効求人倍率は一致系列。先行は新規求人数、遅行は完全失業率

  • ・

    「景気動向指数は総務省が公表」は誤り。公表元は内閣府で、雇用に特化した指標でもない

  • ・

    「景気の転換点(山・谷)の判定に一致CIの水準をそのまま用いる」は誤り。転換点の判定にはヒストリカルDIを用いる

執筆・編集:コツコツFP編集部/編集長:Taro

内容の確認情報

主な一次資料・確認先

  • 日本銀行:統計
  • 金融庁:所管法令等
内容確認・法改正への対応方針を見る →

関連用語

  • マネーストック統計
  • 主要な経済・物価指標
  • 名目金利・実質金利
  • 直接金融・間接金融
  • 日本投資者保護基金
  • 犯罪収益移転防止法
  • 金融サービス提供法
  • 消費者契約法

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