コツコツFP用語辞典
コツコツFP 用語辞典›ライフプランニング

小規模企業共済・中退共

3級から

FP3級から出てくる用語です。2級・1級でも必要になります。

どちらも退職金を準備するための共済制度ですが、「だれの退職金か」が違います。事業主・従業員の退職金づくりの話で登場します。

  • ・小規模企業共済…経営者・個人事業主本人が、自分の退職金(廃業・引退資金)を積み立てる制度。
  • ・中退共(中小企業退職金共済)…中小企業が、従業員の退職金を用意するための制度。

「経営者本人か、雇っている従業員か」で使い分ける、と押さえると混同しません。

ここからFP2級で覚える範囲
誰の退職金か(対象者の違い)2級からひらく ▼とじる ▲

どちらも退職金を準備する共済ですが、「だれの退職金か」が違います。

表:中退共と小規模企業共済の比較(対象者・加入範囲)

中退共は従業員のための制度なので、事業主や役員は加入できません。小規模企業共済に加入できるのは、常時使用する従業員20人以下(商業・サービス業は5人以下)の個人事業主・会社役員です。

掛金と所得控除・損金2級からひらく ▼とじる ▲

税務の扱いが両者で異なります。

  • ・中退共:掛金は事業主が全額負担し、その全額を損金(必要経費)に算入できます。従業員との折半ではありません。
  • ・小規模企業共済:掛金は月額1,000円から7万円の範囲で設定でき、その全額が小規模企業共済等掛金控除の対象です。

小規模企業共済の掛金控除は「2分の1」や「一部」ではなく全額である点、また「社会保険料控除」ではなく小規模企業共済等掛金控除である点が狙われます。iDeCoの掛金も同じ小規模企業共済等掛金控除で全額控除です。

受取り時の課税とその他の特徴2級からひらく ▼とじる ▲

小規模企業共済の共済金は、受け取り方で所得区分が変わります。

  • ・一括受取り:退職所得
  • ・分割受取り:公的年金等の雑所得

そのほかのポイントは次のとおりです。

  • ・中退共は新規加入時や掛金増額時に国の助成がある。退職金は機構から従業員へ直接支払われる
  • ・小規模企業共済には、加入者が事業資金を借りられる契約者貸付制度があり、iDeCoとの併用も可能

⚠️ 試験のひっかけポイント

  • ・

    小規模企業共済の掛金控除を「2分の1相当額」とするのは誤り。その全額が小規模企業共済等掛金控除の対象

  • ・

    小規模企業共済の掛金を「社会保険料控除の対象」とするのは誤り。正しくは小規模企業共済等掛金控除(国民年金基金は社会保険料控除)

  • ・

    「中退共には会社の役員も従業員と同様に加入できる」は誤り。中退共は従業員のための制度で、事業主・役員は原則加入できない

  • ・

    「中退共の掛金は事業主と従業員が折半して負担する」は誤り。事業主が全額負担する(折半は社会保険料の話)

執筆・編集:コツコツFP編集部/編集長:Taro

内容の確認情報

主な一次資料・確認先

  • 日本年金機構:年金の制度・手続き
内容確認・法改正への対応方針を見る →

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